いすみ鉄道沿線、本当にオススメの紫陽花シーズンの撮影スポット!
もくじ
いすみ鉄道といえば、菜の花畑を走る黄色い車体の列車のイメージが強い。春になると沿線には菜の花畑と桜に囲まれ、その様子と車両とのショットを狙う鉄道ファンが多数カメラを向けている。
春のイメージが強い自然に囲まれた沿線は、菜の花や桜以外にも梅雨時期に満開を迎える紫陽花も超が付く程オススメ!
黄色い車体と青や紫の花を沢山咲かせる紫陽花のコントラストを狙いに、いすみ鉄道沿線へ出掛けてみては?
いつものように今回も、管理人自ら実際に出向いて撮影した写真を紹介しながら、本当にオススメ出来る撮影スポット情報をまとめていく。
いすみ鉄道について
千葉県 大多喜町からいすみ市の間を走る、元国鉄 木原線がJR東日本の頃廃線になり現在、第三セクター鉄道(三セク)いすみ鉄道 いすみ線として営業を続ける鉄道会社だ。
小湊鐵道の終点上総中野駅からJR外房線 大原駅、26.8kmを走り、沿線には自然豊かな景色が広がる懐かしい風景を楽しめる。過去には赤字続きだった為廃線の危機にもあったが、当時社長の鳥塚亮さん(現えちごトキめき鉄道社長)や職員のアイディアで廃線の危機を乗り越え、現在も運行を続けている。
管理人は鳥塚さんが社長時代に大多喜駅の売店で社長の私物の鉄道グッズを購入したことがある。今でも大切に部屋に飾っている。
電車は走ってない
いすみ鉄道 いすみ線は全線気動車(ディーゼル車)で運行している為、電車は無い。気動車は電車には無い乗り心地で、電車に乗り慣れた人には不思議な感覚だ。
この不思議な感覚を楽しむ鉄道ファンも沢山いすみ鉄道にやってくる。
さらにいすみ鉄道には、国鉄時代に活躍したあの列車に乗ることが出来る。鉄道ファンの中にはそうした、今や貴重とされる列車を乗るのを楽しみにやって来る人も…。
その他にも、過去にはムーミン列車やチーバくんのヘッドマークを付けて走行したり、工夫を凝らした車両を見ることができる。
心地よいディーゼルの音を聞きながら千葉の自然を満喫できる数少ない鉄道だ。
いすみ鉄道の詳細はコチラ→いすみ鉄道公式HP
実際に撮影したスポットでオススメ出来る場所3箇所
乗ってよし、撮ってよしのいすみ鉄道沿線には紫陽花の咲く場所も点在している。今回は駅から徒歩圏内の写真の取りやすかった場所を実際に撮影した写真を紹介しながら、案内しよう。
西畑駅は線路沿いに咲く紫陽花と列車の良いショットが狙える
ひとつめは西畑小学校目の前の小さな駅、西畑駅。この西畑駅は、無人駅である。
ホームにそって紫陽花の花が咲いているが、総元駅寄りには線路に沿って沢山の紫陽花が植えられている。周辺には家、田んぼが広がっていて、無断でお立ち台にしては駄目な場所が一部あるので、注意。
マナー良く撮影していれば、注意されることは無いので安心を。
三脚の類は使用に問題は無いと思うが、手持ちでの撮影でも充分の印象。上りも下りもいいショットを狙いやすい。午後からは、大原行きの列車は太陽光と向かいあわせになってしまう。
駅周辺にはコンビニや商店は無いので、飲み物の用意は事前に準備を。トイレは駅にあるが、正直怖くて近寄ってない。事前に済ませたほうが無難。
- 西畑駅
- 西畑小学校が目の前にある。小さな無人駅。近隣には民家と田んぼがあり、線路づたいに紫陽花が並んでいる。
- 〒298-0246 千葉県夷隅郡大多喜町庄司
女性でも安心して撮影を楽しめる国吉駅は花に囲まれた駅
次に紹介する撮影スポットは、初心者・初めて訪れた方・女性に一番オススメしたいスポット。
とても清潔なトイレは安心して利用出来る。国吉駅は風そよぐ谷と謳うだけあり、風が通り、花に囲まれた駅。
つい長居して撮影してしまう程、環境がとても良い。
ホーム周辺には沢山の桜と紫陽花が植えられ、ベンチや花畑など休憩も取りやすい。自販機も設置されているので、まず手始めにコチラの駅から撮影するのをススメたい。
管理人が撮影している間も、散歩で駅にやってくる人もチラホラ。
この駅の周辺には国吉神社、出雲大社が徒歩圏にあり撮影の合間に少し足を伸ばして参拝をしてはどうだろう?
- 国吉駅
- 無人駅ながら、綺麗なトイレと自販機完備の駅。ホームには桜や紫陽花が植えてある。
- 〒298-0123 千葉県いすみ市苅谷
- 出雲大社上総教会
- いすみ市にある出雲大社。国吉駅から徒歩圏内
- 〒298-0123 千葉県いすみ市苅谷
- 公式サイト
- 国吉神社
- 出雲大社の近くにある神社。国吉駅から徒歩圏内
- 〒298-0023 千葉県いすみ市苅谷630
- 公式サイト
いすみ鉄道と紫陽花のショットといえば小谷松駅
小谷松駅は紫陽花と一緒に列車を撮影したいファンの間で有名な撮影地のひとつ。小さな駅、列車、そして紫陽花と一緒に撮影すると、非常に雰囲気のいいショットが完成する。
近隣には田畑、民家があり、車道は狭め。トイレや売店は無いので、西畑駅同様事前に飲み物の準備、トイレは事前に済ませておこう。
小谷松駅で撮影するなら、オススメは大多喜駅から向かってくる列車。駅+列車+紫陽花の構図が作りやすい。
また、小谷松駅は小さい神社が目の前にあり、その奥にも綺麗な紫陽花が咲いている。列車と一緒に撮影することは出来ないが、小休憩に見てみるのもアリ。
- 小谷松駅
- 小さな無人駅と紫陽花がノスタルジックなショットを狙える駅。車道はかなり狭いので、注意。
- 〒298-0228 千葉県夷隅郡大多喜町小谷松
鉄道の撮影で絶対に気をつけたい事
オススメの撮影地へ向かう前に、鉄道撮影に際してのお願いについて触れよう。今回記載する内容はいすみ鉄道の撮影に限らず、鉄道を撮影する時は守ってもらいたいマナーについても触たい。
撮り鉄中に一部心無い行為をしてしまう者が少なからず存在し、活動に対して厳しい目を向けられいる現実がある。
管理人も鉄道撮影を続けていきたいと思っている。これ以上、悪いイメージを持たれない為にも、ひとりひとりの心がけが益々重要になっていく。
幸いなことに管理人の周囲には悪質な鉄道ファンがいないが、これからも今まで通りマナーやルールを守ったファン活動を行いたい。
自然の多い撮影ポイントはスズメバチに注意!
自然が沢山ある地区なのでスズメバチやアシナガバチなど危険なハチが飛んでくることがあり、あの羽音にドキッとする事があった。
ハチは黒いものに狙いを定めて刺しくるので、黒系以外で色がある帽子を被るのはオススメ。小谷松駅だけに限らず、自然の多いローカル線での撮影の際は帽子を持っているなら積極的に被ろう。もし、持っていないならタオルなどで代用する。
それから、自分の方へスズメバチなど近寄って来ても、ハチを追い払う動きを絶対にしない事。ハチ側は攻撃してきたと認識してしまう危険があるので、ハチが飛んで来たら音を立てずにゆっくりその場から逃げよう。
撮影に行く服装は動きやすく
いすみ鉄道は自然の多い地区を走り、田んぼの間や、草が茂った場所を走行する。紹介した撮影地へ行く際は、帽子はもちろん事、履き慣れた靴や動きやすい服装で撮影に出かけよう。
近隣の住民の土地に無断で入らないように注意
のどかな景色の中を走るいすみ鉄道の撮影ポイントには、住民の方が所有する土地の場合があるので気をつけたい。
もし、所有者いる場所で撮影したい場合、撮影してもいいか確認してみよう。
いすみ鉄道の撮影シーズン(春~秋頃)は、近くで仕事をしている農家の方が多い。不安を感じたら伺ってみよう。
迷惑行為は絶対にやらない
鉄道写真に理解のあるいすみ鉄道だが、一般にいわれている危険行為や迷惑行為が多くなると、撮影をさせて貰えなくなってしまう。
他社線ではあるが、線路に撮影目的で立ち入った者が出てしまったため、最終運行日が予定より早まってしまった事や、某列車の運行日には入線する様子も見えないようにホームに駅員が立つようになってしまったり…と、問題行動によって今までにない厳しい対策を講じなければいけなくなる。
さらに最近は、一部の悪質なファンの心無い行為が目立ち「撮り鉄全体が悪」というイメージが強くなってしまった。撮影者と鉄道会社、沿線の住民と良い関係を維持する為に、皆さんの行動が非常に大事だ。
線路に立ち入ったり、運行に支障をきたす行為はもちろんのこと
ゴミを田んぼや畑に捨てたり、無断で入ったりなど近隣住民への迷惑行為もしないこと。
いすみ鉄道の撮影に春しか行かないのは勿体ない!
菜の花、桜の季節になると撮影地の候補に挙がるいすみ鉄だが、紫陽花とのショットも充分満足の行く写真が撮れる。
紫陽花の季節の鉄道写真といえば、江ノ電や箱根登山鉄道が王道ではあるが、黄色い車体が一層映えるこの季節に是非、いすみ鉄道の撮影をしてみよう!
紫陽花の季節のいすみ鉄道撮影地はこんな感じだった
- 管理人も実は、紫陽花=鎌倉・箱根のイメージだったが、紫陽花シーズンのいすみ鉄道の撮影はすごく良かった。
- 西畑駅や小谷松駅は昭和レトロな雰囲気の駅で紫陽花と列車の構図を考えるのが楽しかった
- 国吉駅は清潔なトイレ、自販機、市営駐車場完備と申し分ない駅。紫陽花も沢山咲いていて、撮影が楽しかった。
- 自然に囲まれた路線は動きやすい服装で撮影に臨もう
- 沿線の住民に対するマナーと運行の妨げは絶対にしないように撮影を楽しもう!
紫陽花の季節といえばやっぱり江ノ電!という方はコチラもどうぞ
投稿日:2020.06.22|更新日:2024.01.02
カテゴリー:鉄道
タグ:いすみ鉄道,ローカル線,乗鉄,撮鉄,気動車